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広角レンズの世界観

サイタ写真講師のケンミサキです。広角の世界。

広角レンズを使うときのポイントはピント合わせと
パースペクティブをどう生かすか、です。

マニュアルフォーカスにせよオートフォーカスにせよ、
ある程度焦点距離が長いレンズでは、
どこにピント合わせるか、そのコントロールはしやすいですね。

広角になればなるほど、AFのフォーカスエリアが捉えた部分も大きな範囲となりますので、
カメラがそのエリア内のどこにピントを合わせているのか判りにくくなります。

そこである程度絞って被写界深度を深くしておけば、
パンフォーカスになるのであまり気にしないでもいいのではないか、
そういうやり方をしている方も多いと思います。

ここで参考にしていただきたいのが、
「過焦点距離」です。
キャノンの公式HPには次のように記載されています。

「徐々に遠くの被写体に焦点を合わせていくと、
 被写体の後側深度の端がちょうど無限遠になる距離がある。
(中略)
 あらかじめ過焦点距離に距離を合わせておくと、
 過焦点距離の1/2の距離から無限遠まですべて被写界深度に入ることになる。」


難しいことはさておき、
ピントがあった場所から後ろ側の無限遠まで、ピントがあって見える、
そういうポイントがある、それは焦点距離と絞り値によって計算できる、
ということです。

計算してみると、
24mmレンズではF8まで絞ると、2mの位置が過焦点距離となるようです。
つまり2mの距離にピントを合わせると、
1mから無限遠までピントがあって見えることになります。

(過焦点距離の計算には最小錯乱円の直径が必要となり、
  その値を幾つとするかによって計算値には多少の幅があります)

ここで押さえておかなければならないことは、
ピントが合う範囲は、前側より後ろ側の方が大きいということです。

例えば、24mmレンズを使って、三脚を立てられない手持ち撮影で、
F5.6までしか絞れない場合、
3mの距離にピントを合わせれば、無限遠までピントがあって見えます。

現場でいちいち計算することはできないのですが、
なんとなく覚えておけば、実際の撮影のときに役立つでしょう。

パースペクティブの問題は、ちょっと複雑です。
カメラを構えて水平から上下いずれかに角度がズレていれば、
広角であればあるほどそのズレは強調されます。
つまりパースペクティブが強調されます。

同じ場所で、同じ被写体狙っても、
広角レンズではカメラの光軸の角度、
つまり画面の中心がどこを指しているかによって、
見え方が違ってきます。

広角レンズの世界は、写真ならではの表現のひとつです。
ボケ、ワンピンの写真ばかりが話題になりますが、
上記のような広角レンズの作法を身につけることは、
写真の上達の大きな要素です。

詳しくはレッスンで。

作例はロシアの首都モスクワの地下鉄のある駅舎です。
暗い室内を手持ち撮影しています。
建築物は広角レンズで撮影しやすいでしょう。

Peak2Peak 檢見﨑誠 / www.kemmisaki.com

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(2015年5月11日(月) 23:34)

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この記事を書いたコーチ

文藝春秋社の写真部所属を経て、フリーで活躍中。雑誌の紀行文の執筆も

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検見崎誠 (カメラ)

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