全国5万人が受講している「サイタ」

カメラ教室(写真教室)・講座

カメラ教室(写真教室)・講座を選ぶ

初回60分無料体験OK

まずは60分の体験レッスンからスタート。
無料で実際のレッスンを体感できます。

月々4,900円〜の低料金

先生ひとりじめの個人レッスンを、この価格でご提供。レッスンは全てプライベート形式の60分間です。

通わない月は0円

曜日と時間を選べるので、
無理なくマイペースに通えます。

詳しくはこちら

趣味の習い事カメラ教室東京 小さな写真・教室 スクールブログ 冬山撮影行のレ...

冬山撮影行のレイヤリング

Cyta写真講師のケンミサキです。雪山に撮影に出かける際の注意点は、寒さ対策がまず第一でしょう。カメラはマイナス15℃程度まではメカニカル的には問題なく作動しますが、バッテリーの消耗は激しくなります。予備のバッテリーを多めに持参してください。

撮影時に問題になるのは、むしろ人間の側の防寒対策でしょう。三脚をたてて一箇所で撮影する場合はとくに重要ですね。今回は冬山の服のレイヤリングについて考えてみましょう。

山に限らずアウトドアの服装はレイヤリングが重要です。レイヤリングとは「重ね着」のことです。冬の山ではこのレイヤリングが生死を分けますので、たいへん重要です。

まず下着(アンダーウェア)は絶対に綿(コットン)製品を使ってはいけません。理由は人間がかく汗をコットンはただ吸い取るだけで、揮発させる機能がないからです。つまり汗をかいたらベトベトになるわけです。

冬山でも登っているときは汗をかいています。歩いているときはいいのですが、停滞したときにその汗で下着が濡れたままですと、体がいきなり冷え、低体温症を引き起こします。

いっぽうポリエステルなどの化繊は吸湿速乾性に優れているので、汗を吸い取り体温でそれを揮発させます。下着は吸湿速乾性に優れた化繊のものを選んでください。ただし、ユニクロのヒートテックは確かに保温性はあるのですが、レイヨンという繊維が多く使われており、このレイヨンはあまり速乾性がないので、山には不向きといわれています。

つぎに中間着(ミッドレイヤー)と言われるものを着用します。これは主に保温を司るレイヤーです。下着とアウターの間にあって、空気の層を作って体の熱を逃がさないようにします。メリノウールのシャツやセーター、保温性に優れたフリースなどを着用します。寒さの程度や行動量によって厚さや枚数を調整します。

最後にアウターですが、これは山業界では「シェル」と呼んでいます。つまり殻ですね。

シェルには二種類あります。「ハードシェル」と「ソフトシェル」です。
ハードシェルは撥水防水性と透湿性のある素材(ゴアテックスなど)を使ったジャケットやパンツのことです。
ソフトシェルは透湿性と素材の柔らかさを重視した、その代わり防水性はない素材でできています。

いずれにしてもなポイントは透湿性に優れているかどうか。発汗された汗を上手に揮発させ、それをシェルが外へ逃がすことで、快適性が保たれ、体が冷えることを防ぎます。

2000mクラスの山歩きなら、雨ではなく雪の季節であればソフトシェルでも対応できます。

北アルプスの稜線を積雪期残雪期に歩く場合は、ハードシェルを選びます。優れたハードシェルはあらゆる事態に対応できる機能を持っています。また同じゴアテックスでも雨具とは違って、雪面を滑落した時に生地表面に摩擦抵抗が起きやすいように工夫されていたり、歩行や登攀の動きを邪魔しないデザインになっています。

とくに残雪期は、雨と雪が混じる場合が多くソフトシェルでは対応できません。

また過冷却現象といって、上空で零度以下に冷やされた水分が雪や氷にならずに雨として降って、
いきなり凍りつく現象があります。これが原因で春の山では低体温症による遭難が多く起こっています。
ハードシェルでなければ身を守れない現象です。

このほかに防寒の手袋、頭が冷えるのを防ぐバラクラバ(目出し帽)も必需品。
手袋はメリノウールなどのインナー手袋としっかりした防寒手袋を二重にして使います。
また風で手袋が飛ばされないように紐をつける方法もあります。もしもの時に必ず予備の手袋を持って行きましょう。

靴は、靴そのものに保温材が入ったものとそうでないものがあります。足の冷えの感じ方は人によっても差がありますが、厳冬期には保温材が入ったものを選べば間違いはありません。ただし、残雪期では少々暑く感じるでしょう。

さて、撮影の際、とくに一箇所にとどまって撮影する場合、上記のレイヤリングでは寒い場合があります。撮影地までの距離にもよりますが、軽いダウンジャケットをミッドレイヤーとアウターの間に着用して出かけるといいでしょう。ただ、ダウンは激しい行動時には暑すぎます。

ハードシェルに保温効果の有る生地を裏側に組み込んだものもあります。

行動中にザッックや衣服に付着した雪は、こまめに払い落としましょう。タワシがあると便利です。

袖口や頭部を覆うフードについているドローコードはしっかりと締めて、雪が入ってこないように注意しましょう。細かいことでも怠ると重大な事態を招くことがあります。

服や靴は、いずれも登山専門店で専門知識を持ったスタッフと相談しながら、購入するのがいいでしょう。

さて、つぎに手袋をした手でどうやってカメラを操作するか、です。

気温が氷点下、稜線で風が吹いている場合など、けっして素手で機材を扱ってはいけません。機材は金属部分もあり熱伝導がいいので、とても冷えています。素手で触れると凍傷の原因となります。

カメラの細かい操作は、プラスチックの
棒を使う手があります。あらかじめ工作しておき、携行します。
シャッターはレリーズを使えばいでしょう。

ただ、手袋をした状態でのカメラの操作はこれだ!という解決方法は、筆者も知りません。各自の工夫、慣れ、が大きいのではないかと思います。

最後に、外で冷え切ったカメラ機材を山小屋などの暖かい場所に持ち込むときは要注意です。とくに山小屋内は暖かいだけでなく湿度も高いので、いきなり持ち込むとカメラやレンズが結露します。

小屋に入るときはカメラバッグ、または防湿防水用のザックに仕舞って、できれば小屋の入り口などにしばらく置いて、徐々に温度を上げる方がいいでしょう。

上越の山は4月中頃まで、北アルプスなら5月の連休まで、雪山が楽しめます。しっかりとした装備と余裕を持った計画でお出かけください。

Cytaでは机上ですが山岳写真のレッスンも行っています。

Peak2Peak 檢見﨑誠 / www.kemmisaki.com

冬山撮影行のレイヤリング

(2015年3月9日(月) 12:07)

前の記事

次の記事

この記事を書いたコーチ

文藝春秋社の写真部所属を経て、フリーで活躍中。雑誌の紀行文の執筆も

小さな写真・教室
検見崎誠 (カメラ)

東京・新宿・高田馬場・目白・池袋・西日暮里・上野・秋葉原・有楽町・南浦和・赤羽・浦和...

ブログ記事 ページ先頭へ