日商簿記の勉強の中で、「問題演習(練習問題や過去問を解く)」は重要だと、よく言われます。
実際、日商簿記の試験は、実際にペンを走らせ、電卓をたたいて、初めて解答できるものであり、口頭試験(面接等の口で答える試験)ではありません。
この問題演習、①覚えたことが実際に理解されているかどうかの確認ができ、②自分の弱点の確認にも役立ちます。また、日商簿記の試験は、解答用紙に解答を書いてなんぼ、の試験です。いくら頭の中で理解していても、制限時間の中で実際に解答用紙に書いて解答しなければ点数はもらえません。
すなわち、日商簿記試験は、いかに理解しているかということも重要ですが、いかに解答できるか(ペンと電卓を使って解答できるか)がもっと重要なのです。
試験直前になり、過去問等の総合問題を解き始めるとよくわかります。毎日毎日問題演習をした場合と、2~3日サボってその後以前に解いた問題を解答してみると、ペンの走り、すなわち解答時間に差が出ることがわかります。まあ、実践することのお勧めはできませんが。
不思議なことですが、毎日継続して問題を解いている場合と、時々しか問題を解かない場合とでは、圧倒的に前者のほうが解答時間は短くなります。極端な場合、前日と今日のたった一日だけの差でも解答時間が縮まることがあります。これが、簿記の勉強上「習うより慣れろ」と言われるゆえんかもしれません。
皆さんも、ぜひともペンと電卓をもって、指が折れるぐらい問題演習を行い、ぜひとも日商簿記試験の合格を目指してください。

(2014年11月28日(金) 2:08)