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個別原価計算制度とは・・・なに!?。総合原価計算制度とは・・・なに!?。(総合原価計算編)

個別原価計算制度とは・・・なに!?。総合原価計算制度とは・・・なに!?。

さて、9月になると商業簿記の学習も終わり、工業簿記の門を叩いたのではないでしょうか!!。

そもそも原価計算とはなんなの!?。
今までの商業簿記では完成された物品(これを商品と呼んでいます)を購入して、これに利益を加算して販売をする。
そして利益を稼得するのが商業簿記でした。

もし、自分の会社がメーカーだとしたら、自社で材料を買ってきて、それを加工(製造)して製品(工業簿記では自社で製造して完成させた商品の事を製品と読んでいます)を作り、完成した製品を販売して企業の利益を稼得するのが製造業と呼ばれる業態です。
この業態が工業簿記になるのです。
また、完成して出来上がった製品をいくらで販売すれば良いのか元手を計算する手続きが原価計算になるのです。

では、個別原価計算制度と総合原価計算制度が存在するのは、どういった理由なんでしょうか!?。
それは製品の製造販売形態に有るのです。

例えば、今からあなたがマイホームを購入するとしましょう。
あなたは一軒家を購入しますか?。それともマンションを購入しますか?。
マンションですと新聞のチラシにマンション建設のチラシに間取りと売り出し値段が記載されています。
そのチラシを見て、マンション・ギャラリーに行き、気に入れば購入しますよね。
この様な市場生産が行われている製造業が総合原価計算制度を導入している訳です。

では、一軒家を購入する場合、不動産会社の営業担当者や設計士らと購入する家の使用材料や間取り、部屋数、キッチンの仕様、お風呂の大きさ等々、自分の意見を取り入れて気に入ったマイホーム作りをしますよね。
完成して引越ししてくれば隣近所まったく違う外装や内装の違う家が立ち並んでいます。
これらの一軒家は、それぞれの家族が自分の気に入ったマイホーム作りをするためにオーダーに応じて不動産会社がマイホーム作りを行います。
すると、それぞれに家つくりに係る原価も変わり販売価額も変わってきます。
このマイホームごとに完成品原価を個別に捉える必要があります。
この時に採用される原価計算制度が個別原価計算制度になります。
つまり、受注生産が行われている製造業が個別原価計算制度を採用しているのです。

では、今回は総合原価計算制度について考えて行きましょう!!。

当企業ではビールの生産を行っています。
ビールの生産は、通常7つの工程で生産されていますので工程別総合原価計算が導入されています(ここでは簡単に単純総合原価計算でお話を進めて行きます)。

ビールを生産するためには麦芽や美味しい水等の材料が必要になります。
これらの発生原価材料費です。
そして機械等を使用して加工をして行きます。
この時に発生する原価が加工費です。
当然、加工費は加工する事により発生する原価になりますので、加工した分だけしか原価は発生しません(ここでは月末仕掛品と完成原価の計算は除外しておきます)。

その月に発生した原価を完成した製品数量とで除したものが完成品単価になるのです。
しかし、市場でのビールの売れ行きは季節により変動します。
夏場は飛ぶように売れますが、冬場はかなり販売量が落ちます。
毎月作り続けると毎月の発生原価と生産量が変わるため、完成品単価も1年を通じて変化して行きます(が、店頭に並ぶ販売価額は1年を通じて同じ金額になっています)。
では、この完成品原価の金額を1年を通じて一定にするためにはどうすれば良いでしょうか。
加工費を予定原価で計算すれば、毎月一定になります。
また、原価管理の観点から発生する原価情況を経営管理に役立てたければ標準原価を導入すれば良い訳です。

予定原価で計算する場合は実際原価計算に含まれてきますので、実際原価、または予定原価で計算する市場生産の企業は実際総合原価計算制度を採用し、事前に原価標準の設定を行い、原価管理に役立てたい場合は標準総合原価計算制度を採用すれば良いのです。

原価計算制度の採用は、生産形態により決定する!!。
受注生産は個別原価計算制度が、市場生産は総合原価計算制度を採用をする。

また、原価計算の際に使用する原価は、事前原価計算が必要な場合は、標準原価計算や見積もり原価計算を、事後計算をする場合は実際原価計算を採用して製品原価を計算する。

日商簿記2級の工業簿記を学習する段階では、先ず生産形態による原価計算制度の分類を理解する事が必要です。

原価計算に使用する原価が予定原価が実際原価の場合、実際総合原価計算制度で、標準原価を使用する場合が標準総合原価計算になると言う事をしっかり認識しておいて下さい。

ですから、標準原価計算と言うのは、個別原価計算、総合原価計算と別に存在すると言う訳ではないと言う事を理解しておいて下さい。

日商簿記2級・工業簿記の学習上は単元別に学習するので、まったく別の原価計算制度が存在していると勘違いされやすいですが、この理解の仕方は間違いです!!。

 

(2019年9月16日(月) 11:19)

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