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手形の更改(書き換え)

振出した約束手形は、満期日になれば決済(当座預金口座から支払われる)されるわけですが、もし、手形代金を決済する事が出来なければ不渡り(1号不渡り)になってしまいます。

この不渡りを防止するために、新しい満期日を記載した約束手形を振出し、旧約束手形を買い戻す行為を手形の更改(書き換え)と言います。
つまり、新しい満期日が記載された約束手形を振出して、支払い期限を延長してもらう行為です。

実務では、これを『手形のジャンプ』と言います。
日商簿記検定試験の学習上では不渡りを出した訳ではありませんので、普通に仕訳処理を行いますが、実務で手形をジャンプした場合は、その業界では不渡りを出した時と同様に波紋が広がります。

特に、銀行融資を受ける際、手形による借入れを行いますが、この手形融資をジャンプしても、特に波紋が広がる事はありません。
何故なら、この手形融資は銀行と当事間の問題で、外部に明るみに出る訳ではないからです。

銀行融資を手形で借り入れた場合、実務では『手貸』と呼ばれていますが、この時に支払いを引き受けさせられる約束手形を『単名手形』と言います。
この『単名手形』と言葉は、銀行の営業マンでも知らない担当者が多いので、皆さんも覚えておいて下さい。

さて、これをブログで書いた理由は、
今回の日商簿記検定の出題範囲改訂に伴い、日商簿記3級から日商簿記2級検定試験に変更されたのかが、意図が分りません。

手形の更改を行った場合の振出人の仕訳処理は、
 支払手形(以前振出した約束手形)×××/支払手形(新しく振出した約束手形)×××

手形を受取った受取人(名宛人)の仕訳処理は、
 受取手形(新しく振出した約束手形)×××/受取手形(以前振出した約束手形)×××

となります。

何故、この様な仕訳が必要なのでしょうか。
更改を行う事により手形が新しい満期日の約束手形に入れ替わるだけなので仕訳をする意味があるのでしょうか!?。

この仕訳が必要な理由は、
補助記入帳に受取手形記入帳、支払手形記入帳があります。
この両者の手形記入帳の顛末欄に手形決済内容を記帳する必要があるために仕訳処理が行われるのです。

日商簿記2級の受験勉強上では、改めて補助記入帳の記帳を学習する事がないため、ただ仕訳処理だけを教えられた受講生は戸惑うだけだと思います。

やはり、補助記入帳を学習する日商簿記3級の試験範囲として取り扱った方が良いのではないでしょうか。

 

(2018年7月19日(木) 7:13)

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