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【初心者向け】何が違う!?ギターの値段の差!!

ギター講師のHiro Nakamuraです。
今回は、アコースティックギターの値段の差についてお話しします。気になっている方も多いかと思います。


「どれも一緒やん。」
旦那さんがギターを選ぶ時、奥さんは必ず言います。「この安いのでええやん。全部一緒やし。」
さすが奥様、鋭い...!そうなんです。全然違うんです

奥さんだってバッグや靴をたくさん買うはず。でも旦那さんから「1個で良いやん。」と言われたら心の中で「良くない!」と叫んでいるのではないでしょうか。万が一、ホンダのカブとハーレー・ダビッドソンのアイアンが同じに見えるという目をお持ちの方であればギターも全て同じという認識でいてくれて結構です。つまり、”弾く”という目的を果たす意味ではYAMAHAの初心者用ギターも、Martinの高級ギターも確かに同じです。奥さんの言い分は全くもって正しいと言うことになります。ですが、YAMAHAの初心者用ギターでは高速道路を走れません。(?)


値段によって変わるもの
値段が上がるとココが変わります。(一例です)

・塗装や接着の仕上げ:普通→キレイ
・板のグレード:低い→高い
・板の厚み:合板→単板 (例外あり)
・パーツの素材:プラスチック→貝殻や牛骨.その他の高級パーツ
・音量:普通→大きく広がりがある
・ケース:ソフトケース→ハードケース

しかしながら、これらの値段の変化は厳密には僅かな差にすぎません。最も価格が変わるのは装飾が派手になる事機械製 (量産目的)ではなく人の手で作る事です。人の手で作るということは、職人の腕の良さや1本あたりにかかる制作時間で値段が変わるという事です。人が使うものですから、人が作る方が良いでしょう?料理や時計と同じだと思います。


コスパの良いギターとは?
日本製です。日本のギター愛好家のほとんどは過小評価していますが、日本は職人のスキルが平均的に高く、国内製造&国内販売で中間搾取がないので必然的に安くなります。長らく放っておいてもコンディションの変化が少なく、またミュージシャンの過酷なツアーにも耐えられる頑丈さを持っています。もちろん楽器としても優秀でピッチも正確な個体が多く、日本人が設計した日本人向けのギターなので弾きやすさにおいてもアドバンテージがあります。そして、僕が国産をオススメする最もシンプルな理由は、メンテナンスや修理が必要となった時、作った工場で診てもらう事ができるという点です。これはかなり強みではないでしょうか?
愛好家からの過小評価の理由は”ブランド的な魅力が少ない事”と”鳴りが悪い”という点です。どんな良材でも日本でシーズニング (自然乾燥)をしたり、丁寧に作り込みすぎてしまう事で新品時から派手に鳴る個体が少ないのが原因と思われます。この様なそのデメリットを逆手に取った様々なアイデアが各メーカーから提案され、最近は構造理論に関する技術がかなり進んでいると思います。※外国製批判ではありません。外国製が国内で十分に流通しているからこそ日本製の良さをここまで語れるというだけです。誤解なきよう。ちなみに僕の所有ギターは4本中3本は国産です。


良いギターと自己満足の境目
これは完全な個人的意見にすぎませんが、アコースティックギターは50万円を超えたら本当に自己満足の世界だと思っています。つまり、どこで作られたどんなギターであっても、50万円のアコギと100万円のアコギに客観的な差はほぼありません。目隠しして音だけ聴いたとて、どっちがどっちだか分かる人はほぼ居ないと思います。ただ1つ分かることは、どちらも素晴らしいという事だけでしょう。つまりここまで来ると良い音/悪い音とか良い見た目/悪い見た目の話ではなく、好きか嫌いかという世界になっています。自分の好きな音に出会うだけなら、さほど大金を積まなくても良いでしょう。しかし、「このメーカーの最高峰が欲しい!」とか、「この希少な材料を使っているから欲しい!」とか、「この職人さんが作ったギターが欲しい!」とか、個々のこだわりポイントにこそお金がかかるのです。


オマケ記事:「車買えるやん...!!」
という声を良く聞きます。僕も自己満足が過ぎて5年ローンで高いギターを買ってしまった事がありますが、王道ツッコミ頂きました。「車買えるやん...!!」
...でも考えてみてください。車は消耗品で、しかもお金は産まない贅沢品。乗るために必要なライセンスは30万円、車検やガソリン代などのランニングコストも高く、キレイに使っていても10年後に資産価値はなくなり、処分するにもお金がかかります。電車のあまり通らない町に住む方や仕事で車を使う方にとっては別問題ですが、ギターはキレイに使っていれば、20年経ってもいざとなった時に十分売れる可能性があり、モノによっては買った値段よりも上がっている事だってあります。ライブをすればいくらかお金を産む事もできますし、ランニングコストにかかる弦代だって知れた値段です。
以上の理由から、以前よりこの「車買えるやん…!!」という王道ツッコミには少し疑問がありました。次からは「クリスチャン・ラッセンの絵買えるやん…!」にした方がより”どうしてそんなに高いの?”感が醸し出されて良いと思います。(STOP悪徳絵画商法)


いかがでしたでしょうか。こんな風に弾きたい、こんな風なギターを持ちたい、あの人が持っているギターと同じのが欲しい、などなど...色々な関心から楽器に興味を持って下さる生徒さんがいてくれるのはとてもありがたい事です。そう言った時に、講師の主観的な押し付けではなく、客観的な事実に基づいたアドバイスができるギター講師でありたいと常に思っています。


Hiro Nakamura
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(2018年9月17日(月) 23:18)

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