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【経験者/初心者向け】弦のお話 #5 「アコギ弦の材質」

ギター講師のHiro Nakamuraです。
弦のお話 #1で弦の太さには4段階のレベルがあり、弾きやすさの一部を担っているというお話をしました。今回は、太さではなく弦の素材についてです。実は弦は音色の一端も担っています。少しマニアックな話なので噛み砕いてお伝えできればと思います。

弦の素材は大きく分けて2種類
ほぼ全ての弦メーカーで80/20ブロンズ (単に”ブロンズ"とも呼びます)とフォスファーブロンズ (“フォスファー”と略したりします)の2種類の弦が存在します。ないのはYAMAHAぐらい…かな?端的に言えば、80/20ブロンズは無骨でアコースティックな音色。フォスファーブロンズ はややキラキラとした明るい音色です。

弦の種類で音色が変わる!
弦は弾きやすさだけでなく、80/20ブロンズフォスファーブロンズのどちらを選ぶかによって音色まで変わります。また、メーカーごとに弦の音のキャラクターも異なるので意外と奥が深いです。

どっちが良いの?
これはもう、好き嫌いですね。優劣はありません。両方張ってみて好きな音を選べば良いと思います。参考までに、新品のギターに工場出荷時から装備されているのはフォスファーブロンズである割合が比較的多いです。また、僕の勝手な線引きではありますが、弾き語りや伴奏メインの人は80/20ブロンズを好み、ギターの音色を聴かせる演奏ならフォスファーブロンズを好む…みたいな風潮がほんの少しだけあるような気がします。

具体的な違いは?
ブロンズ (つまり)の純度の高さです。80%ブロンズ、20%錫 (すず)なのが80/20ブロンズ。見た目はゴールド、さりげなくキンキラキンです。一方でフォスファーブロンズは90%以上がブロンズなので、非常に純度が高いです。残りの数%はリン (フォスファー)が入っています。見た目はやや褐色で赤味が入っています。

実は他にもある弦の素材...
話題になっていた素材を一部をご紹介。
ニッケルブロンズ by D’addario (ダダリオ) もしくはモネル by Martin (マーチン)
 ニッケルとブロンズを混ぜた弦 (モネルには鉄や硫黄も入っている)。見た目はシルバー。この弦は結構ギター選ぶと思います。個人的にはビンテージギターとの相性が良いと思っています。
アルミナムブロンズ by Ernie Ball (アーニー・ボール)
 その名の通り、アルミとブロンズ。見た目はゴールド。音は低音から高音までドカンと大音量で鳴るので初めて使った時は感動しました。これは演奏スタイル問わず何でも合うと思います。
チタニウムコア by Martin
 お値段なんと1セット4,500円 (税抜)…!芯線 (コア)にチタンを使用し、巻線 (ワウンド)には高純度ニッケル。そして1〜2弦にはクライオ処理 (液化窒素などで-196℃まで冷却することにより金属を分子レベルで強化する処理)を施したステンレスを使用。消耗品である弦に、そこまでする必要はあるのか!?と思ってしまいますが、使った方の意見を聞くと「めっちゃ良い!!」との事でした (漠然)。僕はまだ使った事がありません。

オススメは?
僕は古くからのD’addario党なので、やっぱりD'addarioですね。でもレコーディングの際にはフランスの老舗弦ブランドSAVAREZ (サバレス)を使う事があります。クラシックギター弦では有名な会社ですが、実はアコギ弦も作っていて、とにかく唯一無二の美しい音色なのです。


Hiro Nakamura
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(2018年7月18日(水) 12:26)

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