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【経験者/初心者向け】弦のお話 #4 「アコギにナイロン弦を張れる?」

ギター講師のHiro Nakamuraです。
とてもよく聞かれる質問なのでお答えします。

アコースティックギターにも使えるナイロン弦があると聞きました
D’addario (ダダリオ)社から出ているFolk Nylon (型番EJ32やEJ33など)というナイロン弦であれば「アコースティックギターにも張りやすい」とD’addarioの公式サイトに書いてあります。結論から言うと、アコースティックギターにも張れます。ナイロン弦は通常クラシックギターに使われるもので、柔らかく押さえやすく音色が優しいので人気が高いのです。が、そのまま張っても音がきちんと鳴らない可能性があります。その場合、ギターの一部を加工する必要があります。

何を加工する?
ナットとサドル (弦の枕になっている白いパーツ)の加工をオススメします。

・ナイロン弦は太いので、ナット溝を広げる必要があります。加工にはおおよそ2,000〜5,000円程度かかります (あくまで相場です)。溝を加工しない場合、弦は1週間も持たないでしょう。(Amazonのレビューで「すぐ切れた!もう買わない!」と怒っている方は多分この工程をしていない可能性が高いです。)
・サドルの交換も必要です。おおよそ5,000円程度と思われます (あくまで相場です)。理由はアコースティックギターの弦高 (げんこう/げんだか:フレットと弦の間のわずかな隙間)が、ナイロン弦を使うには狭すぎる (低すぎる)からです。ナイロン弦を鳴らすには、弦高は最低でも3.5mmはないと難しいかもしれません。アコースティックギターの平均的な弦高は2.5mm〜3.0mmなので、そのまま使うには弦高が低すぎるのです。なので新しいサドルを用意して弦高を上げた方がベターです。

さらに厄介なことに、再び金属の弦に戻したくなった場合、せっかく溝を広げたナットは使えなくなります。ですから新しい"溝の細いもの"へと交換が必要になります。ナット交換はおおよそ6,000〜10,000円程度かかります (あくまで相場です)。

実際に張ってみると
悲惨です。上記の様な労力をかけて弦交換をしたのに、こんなにも音が悪いのか…とかなり落胆した経験があります。確かに弾きやすくはなりましたが、そもそもアコースティックギターはナイロン弦の様な弱い弦振動を増幅させる構造はありません。弦のお話 #1で書いた弾きやすい金属弦を使用する方がよっぽど経済的で低リスクだと思います…。

残念なのは上記の様な注意点や結果があるにも関わらず、D’addarioの日本公式サイトに注意書きがされていない事と、楽器店のスタッフがこの弦を購入しようとしているお客さんに対して十分な説明をしない事です。


Hiro Nakamura
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(2018年7月18日(水) 12:22)

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