小説::Cyta.jp http://cyta.jp Cyta.jpの小説の講師がブログを通じて、小説情報を発信! 餅は餅屋、作文は作家にお任せ下さい! http://cyta.jp/novel/b/80319 <br>過去に職場で、小学生の息子のいる女性と一緒に仕事をしていた際。 その息子(当時は小学六年生)作の文章を添削した事がありまして。 なので、お母さんが持ってきた小学生の作文を添削する事にも抵抗はないですよ! その時に言われたのが“小説家は、身近にいるとは全く想像しない存在”という内容でした。 私からすれば、書店にあれほど沢山の本が溢れているのだから、作家の数も比例するのに…と不思議だったものの。 まあ、それだけで生活出来るような成功者は一握りですけどね。 (どの世界も同じという) 私は残念ながらその一握りではないものの、プロデビューを目指している方に業界裏話(笑)的なアドバイスは出来ますので、よろしくお願い致します。 小説 Tue, 15 May 2018 14:41:50 +0900 小説書き方講座::小説&作文の書き方講座 三條 星亜 【♪今日のレッスン♪】意外と賞はとれるもの http://cyta.jp/novel/b/80271 <br>本日は何人かの生徒さんのレッスンでした。 生徒の皆さんは、執筆が上手な人でも、 「私なんかが賞に応募するなんてまだまだです……」 なんてことをおっしゃいます。 受賞するってすごくハードルが高いことのように思えますよね。 でも、実はそんなことはないんです。 例えばAという文学賞。 400人くらいの応募があったとして、その中で物語として成立しているのは半分以下。 その半分の中でキャラクターやプロットがきちんとできあがっているものが50あるかないか。 つまり、キャラクターやプロットがしっかりできていれば、50分の一の戦いのなかで賞を争うことになるわけです。 意外と戦う相手の人数が少ないと思いませんか? きちんとキャラクターを作り、プロットを練れば、思いのほか簡単に賞をとれるものです。 レッスン生のみなさん、次回も私と一緒にがんばっていきましょうね♪ ~小説を書きたい、ライターになりたい方へ~ 小説を書いてみたい人、ライターになりたい人、初心者からプロの方まで指導できます。 気になっている方、ぜひ当小説講座にお申し込みください♪ 一緒に楽しく、プロを目指しましょう♪ 小説 Sun, 13 May 2018 20:18:32 +0900 小説書き方講座::初心者でも書ける プロ指導の小説講座 山田 真理 外見 http://cyta.jp/novel/b/80236 <br>数年前いわゆる“丸の内OL”だった際、仕事帰りに東京駅をウロついていたら。 駅員の男性に自信満々に「どこへ行きたいの?」と声を掛けられました。 “東京育ちの丸の内OLです”と答えようかと思ったのですが、「別に…」とか何とか曖昧な返事をして、その場を後にしたのです が。 それほど、私は上京してきた田舎者に見えたのでしょうか。 親切心からというのは分かっていたものの、親切心であればあるほど確定という訳で、ちょっと複雑な気分でした。 他にも、初めて行った北海道(札幌)で道を聞かれて「分かりません」と答えたりと、良く言えば“東京の人らしからぬ純朴さを感じる”のでしょうが、実際は“地味で垢抜けぬけない”外見の私…。 方向音痴にも関わらず近所等でも、よく声を掛けられると弟に話したら「(声を掛けても)怖くなさそうだし」と、言われました。 小説 Sat, 12 May 2018 10:05:10 +0900 小説書き方講座::小説&作文の書き方講座 三條 星亜 【♪今日のレッスン♪】初心者のための、小説上達の練習方法 http://cyta.jp/novel/b/80201 <br>本日の生徒さんは、今まで小説は書いたことがない、という方でした。 レッスンでは、これから書きたい話のあらすじをまとめていただき、短いプロットに落とし込んでもらいました。 本をたくさん読んでいるだけあり、プロットだけでもよく書けていたと思います。 小説を初めて書く人が、これから書けるようになるためには、とにかく「書く」「完成させる」ということを繰り返してやっていくことが必要です。 これができれば、どんどん書けるようになっていきます。 例えば、簡単なプロットを作り、2000字、5000字の短い物語を完成させることを繰り返すのがおすすめです。 レッスン生のみなさん、次回も私と一緒にがんばっていきましょうね♪ ~小説を書きたい、ライターになりたい方へ~ 小説を書いてみたい人、ライターになりたい人、初心者からプロの方まで指導できます。 気になっている方、ぜひ当小説講座にお申し込みください♪ 一緒に楽しく、プロを目指しましょう♪ 小説 Thu, 10 May 2018 17:22:51 +0900 小説書き方講座::初心者でも書ける プロ指導の小説講座 山田 真理 はじめまして http://cyta.jp/novel/b/80196 <br>はじめまして、三條 星亜(さんじょう せいあ)と申します。 どういう人間なのか、ちょこっとプロフィールを。 まず、生年月日は1981年(昭和56年)6月28日で、東京都在住です。 生まれとしては海外(シンガポール)になるのですが、4歳の時に帰国している為、育った日本の記憶しかない残念な帰国子女です。 親の話によれば当時はマルチ・リンガルだったらしいのですが、現在は日本語しか分からず、学生時代の英語の成績も悪かったです…。 花等の植物や、和風のものが好きです。 食べ物では菓子等の甘い物。 (激甘党) 思想やアレルギーがある訳ではなく、単なる好き嫌いで肉・魚を食べないベジタリアンです。 今まで、小説家活動と並んで(兼業)期間限定の事務バイト等をしてきた為、自分では“作家”というより“社会人”という意識の方が強いです。 そのせいか、歴代の担当編集さん(複数人)から「一般的な作家とは違う」と言われました。 私としては“社会人として、時間や納期を守るのは当然”という認識なのですが、世間のイメージ通り、作家さんは時間にルーズな方ばかりだそうで…。 そんな感じの私ですが、どうぞよろしくお願い致します。 小説 Thu, 10 May 2018 14:00:33 +0900 小説書き方講座::小説&作文の書き方講座 三條 星亜 【♪今日のレッスン♪】自作品の説明を、自分でできるか? http://cyta.jp/novel/b/79990 <br>今日の生徒さんは、初心者さんということで、どのような感触かな?と思って待ち合わせに。 会ってみたところ、かなりしっかり書いてみたいことが定まっていました。よくよくきいてみたところ、今までちょっとしたプロット、シナリオ等は書いてきた様子です。 レッスンの中で、300文字以内で、自分の書きたい作品についての紹介文を書いてもらいました。 起承転結もはっきり書けていただけでなく、作品概要も自分自身でしっかりつかめているので、プロットの指導をしていけばしっかり仕上がりそうだと感じました。 自分の作品を短い文字数で説明する、というのは、文章力と作品全体を把握する力がないとできません。 自分がこれからちゃんと作品を作れそうかな?と心配な場合、今回の生徒さんがレッスンでやったように、300文字以内での簡単な作品説明を書いてみると良いでしょう。 ちゃんと書ければ進めてOK、書けないならプロット等を見直してみるのも大事です。 レッスン生のみなさん、次回も私と一緒にがんばっていきましょうね♪ ~小説を書きたい、ライターになりたい方へ~ 小説を書いてみたい人、ライターになりたい人、初心者からプロの方まで指導できます。 気になっている方、ぜひ当小説講座にお申し込みください♪ 一緒に楽しく、プロを目指しましょう♪ 小説 Tue, 01 May 2018 23:15:56 +0900 小説書き方講座::初心者でも書ける プロ指導の小説講座 山田 真理 【♪今日のレッスン♪】キャラクターが『なんとなく自分』になっていませんか? http://cyta.jp/novel/b/79928 <br>今日のレッスンは、主に小説に出てくる『キャラクターの造形』についてのレッスンでした。 主人公や、その周辺のキャラクター、実は意外と作れていない人が多いのです。 なぜなら、小説を書いている人の中でも 『ちゃんとキャラクターを作る!』 ということをしている人が少ないからですね。 ちゃんとキャラクターを作る、というのは、どういうことなのでしょうか? それはつまり、 『キャラクターとしての性格や個性、考え方などが、きちんと整合性のある一人の人間になっている』 ということです。 TRPGのキャラクターシート等を作ったことがある人ならわかると思いますが、そういうものをきちんとつくるということですね。 キャラクターの掘り下げが浅いと、全部のキャラクターの内心の動きが「作者である自分」になってしまいがちです。 これは、小説を書いている人たちが陥りがちな、一つの落とし穴でもあり、ここを乗り越えると、ぐっとキャラクターが魅力的になっていくものです。 今回のレッスンでは、かなり厳しく(笑)キャラクターを作る練習をしたので、次回が楽しみです。 レッスン生のみなさん、次回も私と一緒にがんばっていきましょうね♪ ~小説を書きたい、ライターになりたい方へ~ 小説を書いてみたい人、ライターになりたい人、初心者からプロの方まで指導できます。 気になっている方、ぜひ当小説講座にお申し込みください♪ 一緒に楽しく、プロを目指しましょう♪ 小説 Sun, 29 Apr 2018 18:09:38 +0900 小説書き方講座::初心者でも書ける プロ指導の小説講座 山田 真理 西瓜の甘さを際立たせる塩 http://cyta.jp/novel/b/79823 <img src="http://cyta.jp/p/image/card/2018/4/25/44727/120.jpg" alt="" /><br> 今回は、自分では意識していなかったが他者から指摘されて気づいたテクニックについて。 例文はまたしても拙著「不死の宴」から。  空は青く白んでいるが、昇ったはずの太陽はまだ山の向こうだった。諏訪神社上社の前宮は、まだ山の陰に入っていた。  守矢みどりは分室での夜勤を終え、帰宅前の前宮でのお参りを済ませていた。石段の上り下りで、疲れた体が少しほぐれた気分だ。  世間では女性の夜勤など論外だったが、ヴァンパイアの姫巫女をお守りする守矢の長女は特例なのだ。いや、今のご時世、出征した男の代わりに、バスや電車の運転など、従来は殿方の専用と言われた仕事に女性が進出していたし、しかもうまくこなしているではないか。  婦人時局研究会の市川房枝先生も女性の参政権獲得のために奮闘しているじゃないの。  そう考えると「女だって、やるときはやるんです」と思って胸を張りたくなるのだった。  ヴァンパイアの出てくるSF伝奇小説だが、そのままでは地に足のつかない絵空事として笑い飛ばされてしまう。そこで、「婦人時局研究会の市川房枝先生も女性の参政権獲得のために奮闘している」という、当時の進取に富んだ女性たちにとって胸の躍るような「現実」をさりげなく混ぜることでリアリティーを加味したのである。さらに「殿方」という表現で時代色を出すことも忘れていない。  次も同様だ。  菅原は所長室に入るとドアを閉めた。そして自分のデスクにつくと、対面に竜之介を座らせた。  「先般の演習以来、陸軍省でミ号計画を見る目が変わったんだ」  うれしそうに言いながらポケットから葉巻を出した。「あさひ」や」金鳶(きんし)」のような軍用たばこではなく高級な輸入物の葉巻である。  竜之介の視線に気づくと、「この葉巻は陸軍省からいただいた」と言い、いったん額のあたりで拝んでから口にくわえ、ロンソンのライターで火をつけた。  ここでも「あさひ」や」金鳶(きんし)」という実在のブランドと、ロンソンのライターで菅原大佐の人となりを語りつつリアリティーを演出している。  これは先日、作家の荒山徹先生が、「伝奇」を際立たせるには非「伝奇」的要素が重要だ、あたかも西瓜の甘さを際立たせる一抹の塩のごとく、とTwitterで拙著「不死の宴」の市川房江先生の下りを紹介されていて、改めて気づかされたのである。  荒山先生、ありがとうございました。  私は、こういった手法を荒俣宏先生の「帝都物語」で学んだのだと思う。 小説 Wed, 25 Apr 2018 11:25:25 +0900 小説書き方講座::小説指南 栗林 元 【♪今日のレッスン♪】書き上げることのむずかしさ。 http://cyta.jp/novel/b/79566 <br>本日のレッスン生の方は、一次選考等も通過したこともあり、何作か小説も書きあげたことのある方でした。 小説を書こうとしているなら、最後まで書きあげるのなんかあたりまえじゃないか、と思うかもしれませんが、実は小説家志望の人が最初につまずきやすいのは、この「書きあげる」ということなのです。 途中まではかけたけど、最後までいかない、という人は意外と多く、そういう場合、まず書き上げる力を一緒に鍛えます。 今回のレッスン生の方は、書きあげる力をしっかりと持っている方でしたので、今後が楽しみです♪ まず書きあげること。 そこから、自分の個性を見つけたり、文章の整理の仕方を検討したり、キャラクターの性格分析等ができるようになっていきます♪ レッスン生のみなさん、次回も私と一緒にがんばっていきましょうね♪ ~小説を書きたい、ライターになりたい方へ~ 小説を書いてみたい人、ライターになりたい人、初心者からプロの方まで指導できます。 気になっている方、ぜひ当小説講座にお申し込みください♪ 一緒に楽しく、プロを目指しましょう♪ 小説 Tue, 17 Apr 2018 00:15:26 +0900 小説書き方講座::初心者でも書ける プロ指導の小説講座 山田 真理 めげない、逃げない、諦めない http://cyta.jp/novel/b/79296 <img src="http://cyta.jp/p/image/card/2018/4/4/44348/120.jpg" alt="" /><br>こんにちは。 わくわく文章教室のナカエです。 文章を書いていると、 立ち行かなくなる時って、ありませんか? 思うように、話が進行しない! なんのアイディアも浮かばない!! 作品を非難された・・・!!! など、様々なことがあると思います。 そんな時は、 めげない、 逃げない、 諦めない、 です。 これは、三宅直子さん(シナリオ作家)の著書に書いてあった 言葉なんですが、私も座右の銘として使っています。 どんなに作品をけなされようが、 めげない。 どんなに話が展開しまいが、 逃げない。 もうダメだ~、もう書けない~、 締め切りが~・・・!! と思っても、諦めない、 そんな精神で乗り越えていきたいものです。 これはクリエイター全般に言えることかもしれませんが、 翻って、人生の教訓でもあるのかな? と考えたりもしています。 めげない、 逃げない、 諦めない。 うん、やっぱりいい言葉ですね。 ☆それでは次回をお楽しみに。 小説 Wed, 04 Apr 2018 12:57:52 +0900 小説書き方講座::わくわく文章教室 中得 一美 体験レッスンは停止中ですが…。 http://cyta.jp/novel/b/77923 <br>こんにちは。 久方ぶりのブログです。 体験レッスンは停止しております。 今までに私のレッスンを受けたことがある受講生様のみ、 お申し込みを承っております。 ご了承くださいませ。 小説 Tue, 30 Jan 2018 17:22:37 +0900 小説書き方講座::誰でも小説家講座 小神子 みこ 厚みのある文章 http://cyta.jp/novel/b/77574 <img src="http://cyta.jp/p/image/card/2018/1/8/42798/120.jpg" alt="" /><br> 今回も拙著「不死の宴・第一部・終戦編」の一部を引用して、作家が文章を書くときに考えていることを解説する。  まず最初に初稿の段階の文章をお読みいただきたい。舞台は昭和十八年の九月だ。 以下  上諏訪町の駅に列車が到着したのは午後一時を過ぎた頃だった。朝八時に新宿を出てから四時間以上も列車を乗り継いできた。  如月一心は列車が止まるのを待ちかねたようにプラットホームへ降りると大きくのびをした。長時間の列車旅で体の節々が強ばっている。背骨がぽきぽきと音を立てた。  見上げると、九月の空は青く、空気は乾燥していて爽やかだった。  長いプラットホームの半分は木造の駅舎から延びる屋根で覆われている。その屋根の下に入ると、夏でも涼しさを感じた。東京の残暑が嘘のようだ。信州は早くも秋の気配を漂わせていた。  駅舎を出ると、上諏訪駅前の広場は車寄せのロータリーになっていた。 以上  こう書き終えて私は何とも物足りない感じがした。単なる説明に過ぎないのだ。そこで、上諏訪駅の描写をしようと考えた。戦前からの信州の温泉リゾート地の表玄関である上諏訪駅。ところがインターネットで調べても、その駅舎の写真や文章がなかなか見あたらない。純粋に作者の想像で描いてもまずくはないのだが、まだ当時の駅舎を知っている人も少なくない。現実との違いで、「嘘を書いている」と思われるのもしゃくだ。そこで以下の文章を追加した。  上諏訪町の駅に列車が到着したのは午後一時を過ぎた頃だった。朝八時に新宿を出てから四時間以上も列車を乗り継いできた。  如月一心は列車が止まるのを待ちかねたようにプラットホームへ降りると大きくのびをした。長時間の列車旅で体の節々が強ばっている。背骨がぽきぽきと音を立てた。  見上げると、九月の空は青く、空気は乾燥していて爽やかだった。  長いプラットホームの半分は木造の駅舎から延びる屋根で覆われている。その屋根の下に入ると、夏でも涼しさを感じた。東京の残暑が嘘のようだ。信州は早くも秋の気配を漂わせていた。  (以下追加)改札口は女性職員だった。戦地へ出征した男性職員の穴を埋めるため、全国的にバスも鉄道も女性職員が増えていた。  この戦争を機会に、女性参政権とか社会参加が進むんだろうなあと如月は思った。戦地から戻ってこない男たちも少なくないからだった。  昼食時間直後のせいか待合室は閑散としていた。国民服姿の男ともんぺ姿の婦人が数人、ベンチに座って列車を待っているだけだ。  木と漆喰の駅舎の壁には、温泉や旅館の広告に混じり、ここにも「撃ちてし止まむ」の標語が散見された。民間の広告が軍の標語を掲げるのである。聖戦遂行に協力していますというわけだ。「撃ちてし止まむ、上諏訪貯蓄銀行」といった具合。「撃ちてし止まむ」の字が不自然に大きいのは、商品広告より標語の方が大きくないと、軍から標語の使用許可が下りないからだ、と勤務先の広告担当が言っていたことを思い出した。  駅舎の壁には、その如月の勤務先・理研の広告もあった。「理研ビタミン球」の「健康布陣、国土防衛に体当たり」という広告だ。防空訓練の婦人たちの絵が描かれている。「布陣」と「婦人」の語呂合わせのようで、日米開戦当初の「健康家庭は日本の底力」から、戦時色がさら強まってきていて戦局が厳しさを増していることを感じさせた。他社のポスターや広告の紙面に踊る言葉も「決戦だ」とか「銃後も戦場」など絶叫型になっている。五月にアッツ島の玉砕が報じられていて、前後して学徒動員も始まっていた。国民服が奨励され、帽子も戦闘帽や国民帽が奨励されていた。  陸軍省のポスターも掲示されていて、そのデザインは、幾何学的なタイポを使ったロシア構成主義風だ。戦争宣伝のスタイルだけは「共産主義国」と同じなんだなと皮肉な思いに捕らわれて、如月は小さく頬をゆがめて笑った。(以上追加)  駅舎を出ると、上諏訪駅前の広場は車寄せのロータリーになっていた。  追加部分は、駅舎の具体的な描写ではなく、戦時色が強まった情景と、開戦からのポスターの変遷に思いを馳せた如月の心象を描写している。これにより、如月がホームに着いてから駅舎を出てロータリーに出るまでの時間の経過も読者に「間(ま)」として体験させているのだ。  作家にとっての苦し紛れの文章だが、時間の経過と同時に「時代背景」と如月の勤務先など「人物の背景」も語っている。  小説の文章は、複数の情報を読者に「同時に感じさせる」ほど密度の濃いものになる。  ライトノベルを書いている入門者の方は、これを意識するだけで作品が厚みを帯びる。お試しいただきたい。 小説 Mon, 08 Jan 2018 20:56:51 +0900 小説書き方講座::小説指南 栗林 元 基本を離れる~人称のルールを逆利用する~ http://cyta.jp/novel/b/76902 <br> 小説の語りでは一人称と三人称がある。これに関しては「1人称、3人称、神の視点」で説明した。基本的に一章、一段落などの間でこの人称が混在することはないし、混在すると物語が支離滅裂になって理解不能になる。  では次の例文を読んでみよう。拙著「不死の宴・第一部・終戦編」の第九章の一部である。終戦の夜、秘密研究の関係書類を処分するシーンだ。 以下引用---  竜之介は自分の研究室へ入ると、一人で、処分する書類を集めはじめた。私物の類はすべて昨夜のうちに処分していた。古文書は諏訪神社と諏訪神党に隠匿を依頼してある。すでに本棚にはいくつも隙間が開いていた。さらにそこから焼却する資料を抜いていく。  北島や西城たち、実験兵の身元関係資料の公式記録である。彼らの存在は、記録からも消えてしまうのである。  資料に目を落とし、竜之介は四人の顔を思い浮かべた。  初めて彼らを迎えにいった時、彼らが分室に集まった二年前の晩秋の頃を思い出した。北島のジョークや、東郷のきまじめな表情や、南部の剽軽な笑顔や、西城の恥ずかしそうな照れ笑いを思い出した。彼らを慕うみどりの笑い声を思った。  記録から消えても、彼らがいたことだけは事実だ。忘れまい。忘れるものか。 以上引用---  淡々とした三人称の語りの中に、突如、挿入された一人称的表現。最後の行の、”忘れまい。忘れるものか。”は、本来なら、”忘れまい、忘れるものか、と竜之介は思った。”と語られるべきなのだが、それを略して一人称のモノローグのようにしたことで、ぐっと読者の心に刺さるのである。  ただし、これは頻繁にやってはいけない。「ここぞ」という場面に使う表現である。それでこそ効くのだ。  また、これは作者が登場人物の竜之介の心情にすっかり憑依されている証拠でもある。これを書いている時、私は北島や東郷や西城やみどりたちの、この物語以後の運命を思い、すでに続編を書く気持ちを持っていた。  ”忘れまい。忘れるものか。”という竜之介の言葉は、「必ず続編を書き、おまえ等の運命を見届けてやるからな」という作者(私)の密かな決意表明でもあるのだ。 小説 Fri, 01 Dec 2017 20:21:17 +0900 小説書き方講座::小説指南 栗林 元 今日は嬉しいご報告 http://cyta.jp/novel/b/76828 <br>こんにちは。 わくわく文章教室のナカエです。 今日は嬉しい報告がありました。 な、なんと、私が担当しておりました受講生の方が、 無事試験に合格したのです!! いやあ~、良かった! 今年一番うれしい出来事かも…。 受講生の方は、私との講座が終わっても、 時間のない中、一所懸命に課題に取り組んでいましたもの。 ひとえにその努力のたまものだと思いますが、 それにしても、素晴らしい結果でした。 こういう体験をさせていただいている私も、 講師冥利に尽きるというものですね。 こちらこそ、有難うございました。 そんな訳で今夜はひとり、祝杯をあげたいと思います。 小説 Tue, 28 Nov 2017 18:17:45 +0900 小説書き方講座::わくわく文章教室 中得 一美 小説もレポートも http://cyta.jp/novel/b/75718 <img src="http://cyta.jp/p/image/card/2017/10/4/41212/120.jpg" alt="" /><br>こんにちは。 わくわく文章教室のナカエです。 小説を書くと言うと、ものすごく大変な作業のような気がして、 少し引いてしまう方もいらっしゃるかと思います。 もちろん、小説のような長い物語を書くには、それなりの下準備が必要で、 書き出す前に丹念に資料を当たったり、時には取材に行ったり、 イメージを膨らませたりすることも大切なのですが、 それが終わると、今度は物語の屋台骨、 〝構成を立てる〟ということが重要になってくるのです。 この構成という言葉、聞いてもなかなかピンとくる方は少ないのではないかと思います。けれど、こう言い換えるとどうでしょうか? 「起承転結」 「序破急」 などと。 「あ~! それなら知っているよ」 と思う方が大半なのではないでしょうか。 物語を書くときには、この「起承転結」や「序破急」といった 構成を立てる必要があるのです。 そして、これは何も小説に限ったことではありません。 私達が普段何気なく書いている、文章、 例えば頻繁に提出しなければならないレポート類や読書感想文、 果ては就職活動に必須なエントリーシートに至るまで、 この構成が活かされているのです。 そう考えると、構成というものは、 私達の生活に密着した、非常に重要なものだと言えると思います。 わくわく文章教室では、はじめにこの構成を学んでいただきたいと 思っております。 構成を制する者は、文書をも制す? なのです。 それでは次回をお楽しみに。 小説 Wed, 04 Oct 2017 11:28:16 +0900 小説書き方講座::わくわく文章教室 中得 一美 生徒さんの新刊!「青春ジェンダーアイデンティティ 高杉愁士朗 (著) http://cyta.jp/novel/b/75319 <img src="http://cyta.jp/p/image/card/2017/9/15/40867/120.jpg" alt="" /><br>高杉さんは、当「小説指南」でご縁があった生徒さん。 今回、AmazonのKDP(キンドル・ダイレクト・バブリッシング)で小説をリリースされました。 性同一性障害の妹にハラハラする兄貴のお話です。 軽妙な語りでライトノベル風なスタイルだけど、恋をするだけでも大変な彼女と彼らの気持ちが見事に描かれています。 でも、「自分より魅力的な相手が現れたら、彼女は私から離れていってしまわないか?」って不安感は、性的マイノリティーだけでなく、誰にでも共通の気持ちです。 かつてのモテね少年だった私の気持ちの延長線上にLGBT(性同一性障害)の人らの気持ちもあるのだろう。そしてそれは、ずっと大変だろうけど、この兄貴の気持ちを読んでみんな理解できることだよなと思えました。 この兄貴の優しさは不器用だけど何気にかっこいいのです。 ラノベ風のラブコメディだけどこれは立派に文学しています。 「すばる」とかに載ってても不思議じゃない作品です。 皆さんどうぞ、このフレッシュな作品をお読みください。 青春ジェンダーアイデンティティ (Kindle版)100円 Amazon kindreストア URL:https://www.amazon.co.jp/gp/product/B074DJSFL8/ref=as_li_tl?ie=UTF8&camp=247&creative=1211&creativeASIN=B074DJSFL8&linkCode=as2&tag=hageexblog-22&linkId=ce377ab636f4fd02d366834788114f60 小説 Fri, 15 Sep 2017 23:56:28 +0900 小説書き方講座::小説指南 栗林 元 9月のレッスン予約空き状況 http://cyta.jp/novel/b/75054 <br>こんにちは。 急に涼しくなりましたね。 とはいえ、15分も歩けば、頭から汗が止まらないんですけどね(笑)。 これは、年々厚みを増す背脂のせいなのか、 ちょっと早めの更年期からなのか、 原因はわかりませんが、もう、汗をかくの飽きました。 またそのうち暑さが戻るらしいじゃないですか。 勘弁してほしいところです。 今月のレッスン日には、少し寂しくなるくらいの秋風が吹いていることを強く望みます。 さて、そのレッスン日の空き状況をお知らせします。 レッスン場所 元町 9月15日金曜日 13時30分~14時30分 15時30分~16時30分 です。 初めての方もお久しぶりの方も気軽にお申し込みください。 それでは、ご連絡お待ちしております。 小説 Fri, 01 Sep 2017 15:55:44 +0900 小説書き方講座::誰でも小説家講座 小神子 みこ コーチ、新刊のご案内 http://cyta.jp/novel/b/74707 <img src="http://cyta.jp/p/image/card/2017/8/30/40585/120.jpg" alt="" /><br>私事で申し訳ありませんが、コーチ・栗林が新しい電子書籍を出しましたのでご案内。 8/16(太平洋標準時)の間は無料でダウンロードできますので、普段偉そうに語っている栗林の作品がどの程度のモノか見極めてやる、って方はぜひダウンロードください。 AmazonのKindleストアです。 8/17以降は500円です。悪しからず。 https://www.amazon.co.jp/dp/B074Q5MTV3 内容紹介  如月は、左胸部の銃創を観察した。こちらも傷は塞がりかかっている。  「なるほど、こっちの弾頭は、おそらく肺の中に落ち込んでいると思います」と如月。そして「この回復力もミシャグチの力ですか」と聞いた。  「獣化が完全に終わっていれば、もっと回復力は速くなります」  如月は、死体の体の弾力を確かめながら「この筋肉はもう人じゃないな」とつぶやいた。そして下肢の方を観ると、「獣脚状に変形が進んでいる」とつぶやいた。  「ミシャグチの系譜では、昔からこういうことはあったのですか」  「ミシャグチの力がうまく授かる場合はミシャグチの力が降りると言いますが、このような場合はミシャグチが憑くと呼ばれています。ただ、実際に見たのは初めてですよ。姫巫女は子供の頃に一度見たと言ってましたがね」  如月は死体の首の切断面を見ながら、「見事な切り口だ。竜之介さんは居合いなどの武道経験があるんですか」と聞いた。  「守矢の者は、赤口(シャグチ)流という古流の体術と居合いを修行します。ただ、これを切ったのは私ではなく、妹のみどりですよ」  「え、あのお嬢さんが?」と如月は驚いた。だが同時に、あの溌剌とした娘には、きりりとした居合いの雰囲気は似合っているなと思った。  首の切断面には傷口の回復傾向は全くなかった。  「なぜ首を落としたんですか」と聞くと、「昔から、ミシャグチの兵や人狼はどれだけ傷を負っても首が繋がっているうちは死なないと言われてます」と竜之介。  「ということは傷の再生は脳からの分泌物のせいかなあ、切断でそれが絶たれると」とつぶやいたあと、「獣化は一種の免疫反応かもしれない」と言った。  「免疫反応?」と問い返す竜之介に、「一種のアレルギー反応ですよ」と言った。そして、ヴァンパイア化そのものも、またアレルギーの一形態かもしれないと思った。  「免疫というと、病気と闘う人体の防衛機能ではありませんか」と竜之介は聞いた。そして、「これが風土病の一種であろうとは私も思うのですが、むしろ免疫力を強くしてこの症状を制御できるのではないでしょうか」と続けた。  「それは従来の考え方ですよ」と如月は答えた。助手の両角に、銃創の一部を指さして、「ここ標本ね」、と指示しながら、「現在では、免疫とは病気との闘いではなく、自己と非自己を厳密に区別する機能だと考えられています」と答えた。  「自己と非自己?」  「火傷の治療で自分の皮膚を移植するじゃないですか。なぜ自分の皮膚なんでしょうか」  「拒絶反応ですか」  「そうです。臓器の移植が未だに一般化しないのもそのせいですが、この拒絶反応も免疫反応なんですよ。人間の体は、病原体どころか同じ人間の組織であっても自分以外の人間、つまり非自己の組織は許さないんです」  如月は胴体の検分を終え、両角に指示をして、トレイに載った首を持ってこさせた。  近藤の首は血が抜けて皮膚の白さが際だっていた。鼻から下の顎が骨から変形を始めていた。犬歯が延び容貌が犬のようになりかけている。  「こんな変形が起きるなんて」と如月はつぶやいた。  「希ではありますが、太古からこのようなことはあったのだと思います」と竜之介。  「記録とか伝聞があるのですか」  「昔から西日本には犬神憑きという言い伝えがありましてね。憑き物として畏れられたり神として信仰されたりしています」 (第二章 常闇の系譜 より)  昭和十八年八月、理化学研究所の若き病理学者・如月一心は長野県上諏訪町の陸軍第九技術研究所分室の「ミ号計画」に招聘された。  「ミ」とは、諏訪地方に縄文時代から残るミシャグチ信仰に由来する。ミシャグチ神の血を受けた者は不老不死のヴァンパイアとなる。日本では古来より国難の際の「特別な兵」としてヴァンパイアの特殊能力を密かに継承してきた。  「ミ号計画」とは、このヴァンパイアを使った「超人兵部隊」の研究だった。  如月が分室で出会った守矢竜之介中尉と守矢公彦少尉、そして職員の守矢みどりの兄弟は、代々、神長官としてミシャグチの血の系譜を守り続けてきた守矢一族の末裔だった。ヴァンパイアは昼間は活動できないため守護者が必要なのだ。  如月は、ミシャグチの血を継承する姫巫女・美沙(四百歳)と謁見する。彼女を診察しながら、不老不死や超人的筋力などの能力も、光過敏や食性変化(人血嗜好)と同じ風土病の「症状の一つ」であると感じる。  一方、竜之介は全国から四人の実験兵を選抜した。中野学校二俣分校の西城真一。関東軍対ソ特殊部隊の南部陽兵。挺進大隊(落下傘部隊)の東郷隆。そして玉砕した部隊の唯一の生存者・北島晃。彼らは、姫巫女・美沙との契りを経てヴァンパイアとなる。  昭和十九年七月、沖縄に試験配備された実験部隊の運命は?   そして終戦、姫巫女・美沙と守矢一族はミシャグチの血の秘密を守れるのか?  守矢竜之介の実験部隊と日米陸軍との三つ巴の戦いの決着は?  昭和から平成を生きた「不死なる者」たちの運命を描く、一大叙事詩が今スタートした。 小説 Sun, 13 Aug 2017 19:32:38 +0900 小説書き方講座::小説指南 栗林 元 夏がくれば、思い出します。 http://cyta.jp/novel/b/74580 <br>こんにちは。 台風が日本列島を脅かしていますが、 皆さん、いかがお過ごしでしょうか。 台風の影響か、今日はいつもより涼しく感じます。 天気は晴れで、このくらいの気温が続けば、夏も楽しくすごせるのですが。 夏といえば、読書の季節です。 ほら、昔から夏になると書店で古い文芸作品をはじめに、 読書をあおるフェアが始まるじゃないですか。 そのせいではありませんが、 私もこの季節になると、昭和の文芸作品が読みたくなります。 私が高校何年生の時だったか忘れてしまいましたが、 夏の深夜に、『文學ト云フ事』という、 小説の予告編番組があったのです。 主に、昭和の文芸作品を一部ドラマ化したもので、 洒落た音楽と薄暗い大人の世界に、高校生の私は うっとりしたものでした。 谷崎潤一郎『蓼喰う虫』 https://youtu.be/CqEj5OZS1AU 当時、夏目漱石や川端康成の青春ものは、この番組の予告編を見て、 すぐ手に取って読むこともあったのですが、 谷崎潤一郎や三島由紀夫の作品は、もう少し大人になってから読もうと、後回しにしていました。 今年の夏、谷崎潤一郎の『猫と庄三と二人のおんな』を手に取りました(蓼喰う虫は既読)。 猫好きの庄三の妻・福子のもとに、先妻・品子から、猫を譲るようにと手紙が送られるところから始まります。 期待を裏切らない大人の世界です(笑)。 何か古い本を読みたいと思われている方は、 『文學ト云フ事』を参考になさってはいかがでしょうか。 さて、9月のレッスンですが、 15時30分~16時30分 が空いています。 現在、時間の調整を検討しております。 今のところ、空いているとお伝えできるのが この時間です。 また、予約空き状況についてお知らせします。 小説 Mon, 07 Aug 2017 13:04:56 +0900 小説書き方講座::誰でも小説家講座 小神子 みこ 少し早いですが、9月レッスンのお知らせ。 http://cyta.jp/novel/b/74481 <br>おはようございます。 毎日、暑くてやってられませんね。 前回のブログでもお知らせしたのですが、 9月からレッスン日時が少し変わります。 奇数月は第三金曜日の13時から18時まで、 偶数月は第三日曜日の10時から18時まで 三宮、元町でレッスンを行います。 次回のレッスンは、9月15日金曜日になります。 詳しくは、レッスン日時とその追記をご覧ください。 加古川でのレッスンは、前と変わりません。 『日曜日は都合がつかなくて』 など、お時間があわずにレッスンをうけることを諦められていた方、 ぜひ、この機会を活用していただきたいと思います。 次回のレッスンまで時間がありますが、お早目のご予約をお勧めいたします。 レッスン予約状況については、次回のブログでお知らせいたします。 それではみなさん、できるだけ日陰に逃れて夏を過ごしましょう。 小説 Wed, 02 Aug 2017 09:39:52 +0900 小説書き方講座::誰でも小説家講座 小神子 みこ