小説::Cyta.jp http://cyta.jp Cyta.jpの小説の講師がブログを通じて、小説情報を発信! 体験レッスンは停止中ですが…。 http://cyta.jp/novel/b/77923 <br>こんにちは。 久方ぶりのブログです。 体験レッスンは停止しております。 今までに私のレッスンを受けたことがある受講生様のみ、 お申し込みを承っております。 ご了承くださいませ。 小説 Tue, 30 Jan 2018 17:22:37 +0900 小説書き方講座::誰でも小説家講座 小神子 みこ 厚みのある文章 http://cyta.jp/novel/b/77574 <img src="http://cyta.jp/p/image/card/2018/1/8/42798/120.jpg" alt="" /><br> 今回も拙著「不死の宴・第一部・終戦編」の一部を引用して、作家が文章を書くときに考えていることを解説する。  まず最初に初稿の段階の文章をお読みいただきたい。舞台は昭和十八年の九月だ。 以下  上諏訪町の駅に列車が到着したのは午後一時を過ぎた頃だった。朝八時に新宿を出てから四時間以上も列車を乗り継いできた。  如月一心は列車が止まるのを待ちかねたようにプラットホームへ降りると大きくのびをした。長時間の列車旅で体の節々が強ばっている。背骨がぽきぽきと音を立てた。  見上げると、九月の空は青く、空気は乾燥していて爽やかだった。  長いプラットホームの半分は木造の駅舎から延びる屋根で覆われている。その屋根の下に入ると、夏でも涼しさを感じた。東京の残暑が嘘のようだ。信州は早くも秋の気配を漂わせていた。  駅舎を出ると、上諏訪駅前の広場は車寄せのロータリーになっていた。 以上  こう書き終えて私は何とも物足りない感じがした。単なる説明に過ぎないのだ。そこで、上諏訪駅の描写をしようと考えた。戦前からの信州の温泉リゾート地の表玄関である上諏訪駅。ところがインターネットで調べても、その駅舎の写真や文章がなかなか見あたらない。純粋に作者の想像で描いてもまずくはないのだが、まだ当時の駅舎を知っている人も少なくない。現実との違いで、「嘘を書いている」と思われるのもしゃくだ。そこで以下の文章を追加した。  上諏訪町の駅に列車が到着したのは午後一時を過ぎた頃だった。朝八時に新宿を出てから四時間以上も列車を乗り継いできた。  如月一心は列車が止まるのを待ちかねたようにプラットホームへ降りると大きくのびをした。長時間の列車旅で体の節々が強ばっている。背骨がぽきぽきと音を立てた。  見上げると、九月の空は青く、空気は乾燥していて爽やかだった。  長いプラットホームの半分は木造の駅舎から延びる屋根で覆われている。その屋根の下に入ると、夏でも涼しさを感じた。東京の残暑が嘘のようだ。信州は早くも秋の気配を漂わせていた。  (以下追加)改札口は女性職員だった。戦地へ出征した男性職員の穴を埋めるため、全国的にバスも鉄道も女性職員が増えていた。  この戦争を機会に、女性参政権とか社会参加が進むんだろうなあと如月は思った。戦地から戻ってこない男たちも少なくないからだった。  昼食時間直後のせいか待合室は閑散としていた。国民服姿の男ともんぺ姿の婦人が数人、ベンチに座って列車を待っているだけだ。  木と漆喰の駅舎の壁には、温泉や旅館の広告に混じり、ここにも「撃ちてし止まむ」の標語が散見された。民間の広告が軍の標語を掲げるのである。聖戦遂行に協力していますというわけだ。「撃ちてし止まむ、上諏訪貯蓄銀行」といった具合。「撃ちてし止まむ」の字が不自然に大きいのは、商品広告より標語の方が大きくないと、軍から標語の使用許可が下りないからだ、と勤務先の広告担当が言っていたことを思い出した。  駅舎の壁には、その如月の勤務先・理研の広告もあった。「理研ビタミン球」の「健康布陣、国土防衛に体当たり」という広告だ。防空訓練の婦人たちの絵が描かれている。「布陣」と「婦人」の語呂合わせのようで、日米開戦当初の「健康家庭は日本の底力」から、戦時色がさら強まってきていて戦局が厳しさを増していることを感じさせた。他社のポスターや広告の紙面に踊る言葉も「決戦だ」とか「銃後も戦場」など絶叫型になっている。五月にアッツ島の玉砕が報じられていて、前後して学徒動員も始まっていた。国民服が奨励され、帽子も戦闘帽や国民帽が奨励されていた。  陸軍省のポスターも掲示されていて、そのデザインは、幾何学的なタイポを使ったロシア構成主義風だ。戦争宣伝のスタイルだけは「共産主義国」と同じなんだなと皮肉な思いに捕らわれて、如月は小さく頬をゆがめて笑った。(以上追加)  駅舎を出ると、上諏訪駅前の広場は車寄せのロータリーになっていた。  追加部分は、駅舎の具体的な描写ではなく、戦時色が強まった情景と、開戦からのポスターの変遷に思いを馳せた如月の心象を描写している。これにより、如月がホームに着いてから駅舎を出てロータリーに出るまでの時間の経過も読者に「間(ま)」として体験させているのだ。  作家にとっての苦し紛れの文章だが、時間の経過と同時に「時代背景」と如月の勤務先など「人物の背景」も語っている。  小説の文章は、複数の情報を読者に「同時に感じさせる」ほど密度の濃いものになる。  ライトノベルを書いている入門者の方は、これを意識するだけで作品が厚みを帯びる。お試しいただきたい。 小説 Mon, 08 Jan 2018 20:56:51 +0900 小説書き方講座::小説指南 栗林 元 基本を離れる~人称のルールを逆利用する~ http://cyta.jp/novel/b/76902 <br> 小説の語りでは一人称と三人称がある。これに関しては「1人称、3人称、神の視点」で説明した。基本的に一章、一段落などの間でこの人称が混在することはないし、混在すると物語が支離滅裂になって理解不能になる。  では次の例文を読んでみよう。拙著「不死の宴・第一部・終戦編」の第九章の一部である。終戦の夜、秘密研究の関係書類を処分するシーンだ。 以下引用---  竜之介は自分の研究室へ入ると、一人で、処分する書類を集めはじめた。私物の類はすべて昨夜のうちに処分していた。古文書は諏訪神社と諏訪神党に隠匿を依頼してある。すでに本棚にはいくつも隙間が開いていた。さらにそこから焼却する資料を抜いていく。  北島や西城たち、実験兵の身元関係資料の公式記録である。彼らの存在は、記録からも消えてしまうのである。  資料に目を落とし、竜之介は四人の顔を思い浮かべた。  初めて彼らを迎えにいった時、彼らが分室に集まった二年前の晩秋の頃を思い出した。北島のジョークや、東郷のきまじめな表情や、南部の剽軽な笑顔や、西城の恥ずかしそうな照れ笑いを思い出した。彼らを慕うみどりの笑い声を思った。  記録から消えても、彼らがいたことだけは事実だ。忘れまい。忘れるものか。 以上引用---  淡々とした三人称の語りの中に、突如、挿入された一人称的表現。最後の行の、”忘れまい。忘れるものか。”は、本来なら、”忘れまい、忘れるものか、と竜之介は思った。”と語られるべきなのだが、それを略して一人称のモノローグのようにしたことで、ぐっと読者の心に刺さるのである。  ただし、これは頻繁にやってはいけない。「ここぞ」という場面に使う表現である。それでこそ効くのだ。  また、これは作者が登場人物の竜之介の心情にすっかり憑依されている証拠でもある。これを書いている時、私は北島や東郷や西城やみどりたちの、この物語以後の運命を思い、すでに続編を書く気持ちを持っていた。  ”忘れまい。忘れるものか。”という竜之介の言葉は、「必ず続編を書き、おまえ等の運命を見届けてやるからな」という作者(私)の密かな決意表明でもあるのだ。 小説 Fri, 01 Dec 2017 20:21:17 +0900 小説書き方講座::小説指南 栗林 元 今日は嬉しいご報告 http://cyta.jp/novel/b/76828 <br>こんにちは。 わくわく文章教室のナカエです。 今日は嬉しい報告がありました。 な、なんと、私が担当しておりました受講生の方が、 無事試験に合格したのです!! いやあ~、良かった! 今年一番うれしい出来事かも…。 受講生の方は、私との講座が終わっても、 時間のない中、一所懸命に課題に取り組んでいましたもの。 ひとえにその努力のたまものだと思いますが、 それにしても、素晴らしい結果でした。 こういう体験をさせていただいている私も、 講師冥利に尽きるというものですね。 こちらこそ、有難うございました。 そんな訳で今夜はひとり、祝杯をあげたいと思います。 小説 Tue, 28 Nov 2017 18:17:45 +0900 小説書き方講座::わくわく文章教室 中得 一美 小説もレポートも http://cyta.jp/novel/b/75718 <img src="http://cyta.jp/p/image/card/2017/10/4/41212/120.jpg" alt="" /><br>こんにちは。 わくわく文章教室のナカエです。 小説を書くと言うと、ものすごく大変な作業のような気がして、 少し引いてしまう方もいらっしゃるかと思います。 もちろん、小説のような長い物語を書くには、それなりの下準備が必要で、 書き出す前に丹念に資料を当たったり、時には取材に行ったり、 イメージを膨らませたりすることも大切なのですが、 それが終わると、今度は物語の屋台骨、 〝構成を立てる〟ということが重要になってくるのです。 この構成という言葉、聞いてもなかなかピンとくる方は少ないのではないかと思います。けれど、こう言い換えるとどうでしょうか? 「起承転結」 「序破急」 などと。 「あ~! それなら知っているよ」 と思う方が大半なのではないでしょうか。 物語を書くときには、この「起承転結」や「序破急」といった 構成を立てる必要があるのです。 そして、これは何も小説に限ったことではありません。 私達が普段何気なく書いている、文章、 例えば頻繁に提出しなければならないレポート類や読書感想文、 果ては就職活動に必須なエントリーシートに至るまで、 この構成が活かされているのです。 そう考えると、構成というものは、 私達の生活に密着した、非常に重要なものだと言えると思います。 わくわく文章教室では、はじめにこの構成を学んでいただきたいと 思っております。 構成を制する者は、文書をも制す? なのです。 それでは次回をお楽しみに。 小説 Wed, 04 Oct 2017 11:28:16 +0900 小説書き方講座::わくわく文章教室 中得 一美 生徒さんの新刊!「青春ジェンダーアイデンティティ 高杉愁士朗 (著) http://cyta.jp/novel/b/75319 <img src="http://cyta.jp/p/image/card/2017/9/15/40867/120.jpg" alt="" /><br>高杉さんは、当「小説指南」でご縁があった生徒さん。 今回、AmazonのKDP(キンドル・ダイレクト・バブリッシング)で小説をリリースされました。 性同一性障害の妹にハラハラする兄貴のお話です。 軽妙な語りでライトノベル風なスタイルだけど、恋をするだけでも大変な彼女と彼らの気持ちが見事に描かれています。 でも、「自分より魅力的な相手が現れたら、彼女は私から離れていってしまわないか?」って不安感は、性的マイノリティーだけでなく、誰にでも共通の気持ちです。 かつてのモテね少年だった私の気持ちの延長線上にLGBT(性同一性障害)の人らの気持ちもあるのだろう。そしてそれは、ずっと大変だろうけど、この兄貴の気持ちを読んでみんな理解できることだよなと思えました。 この兄貴の優しさは不器用だけど何気にかっこいいのです。 ラノベ風のラブコメディだけどこれは立派に文学しています。 「すばる」とかに載ってても不思議じゃない作品です。 皆さんどうぞ、このフレッシュな作品をお読みください。 青春ジェンダーアイデンティティ (Kindle版)100円 Amazon kindreストア URL:https://www.amazon.co.jp/gp/product/B074DJSFL8/ref=as_li_tl?ie=UTF8&camp=247&creative=1211&creativeASIN=B074DJSFL8&linkCode=as2&tag=hageexblog-22&linkId=ce377ab636f4fd02d366834788114f60 小説 Fri, 15 Sep 2017 23:56:28 +0900 小説書き方講座::小説指南 栗林 元 9月のレッスン予約空き状況 http://cyta.jp/novel/b/75054 <br>こんにちは。 急に涼しくなりましたね。 とはいえ、15分も歩けば、頭から汗が止まらないんですけどね(笑)。 これは、年々厚みを増す背脂のせいなのか、 ちょっと早めの更年期からなのか、 原因はわかりませんが、もう、汗をかくの飽きました。 またそのうち暑さが戻るらしいじゃないですか。 勘弁してほしいところです。 今月のレッスン日には、少し寂しくなるくらいの秋風が吹いていることを強く望みます。 さて、そのレッスン日の空き状況をお知らせします。 レッスン場所 元町 9月15日金曜日 13時30分~14時30分 15時30分~16時30分 です。 初めての方もお久しぶりの方も気軽にお申し込みください。 それでは、ご連絡お待ちしております。 小説 Fri, 01 Sep 2017 15:55:44 +0900 小説書き方講座::誰でも小説家講座 小神子 みこ コーチ、新刊のご案内 http://cyta.jp/novel/b/74707 <img src="http://cyta.jp/p/image/card/2017/8/30/40585/120.jpg" alt="" /><br>私事で申し訳ありませんが、コーチ・栗林が新しい電子書籍を出しましたのでご案内。 8/16(太平洋標準時)の間は無料でダウンロードできますので、普段偉そうに語っている栗林の作品がどの程度のモノか見極めてやる、って方はぜひダウンロードください。 AmazonのKindleストアです。 8/17以降は500円です。悪しからず。 https://www.amazon.co.jp/dp/B074Q5MTV3 内容紹介  如月は、左胸部の銃創を観察した。こちらも傷は塞がりかかっている。  「なるほど、こっちの弾頭は、おそらく肺の中に落ち込んでいると思います」と如月。そして「この回復力もミシャグチの力ですか」と聞いた。  「獣化が完全に終わっていれば、もっと回復力は速くなります」  如月は、死体の体の弾力を確かめながら「この筋肉はもう人じゃないな」とつぶやいた。そして下肢の方を観ると、「獣脚状に変形が進んでいる」とつぶやいた。  「ミシャグチの系譜では、昔からこういうことはあったのですか」  「ミシャグチの力がうまく授かる場合はミシャグチの力が降りると言いますが、このような場合はミシャグチが憑くと呼ばれています。ただ、実際に見たのは初めてですよ。姫巫女は子供の頃に一度見たと言ってましたがね」  如月は死体の首の切断面を見ながら、「見事な切り口だ。竜之介さんは居合いなどの武道経験があるんですか」と聞いた。  「守矢の者は、赤口(シャグチ)流という古流の体術と居合いを修行します。ただ、これを切ったのは私ではなく、妹のみどりですよ」  「え、あのお嬢さんが?」と如月は驚いた。だが同時に、あの溌剌とした娘には、きりりとした居合いの雰囲気は似合っているなと思った。  首の切断面には傷口の回復傾向は全くなかった。  「なぜ首を落としたんですか」と聞くと、「昔から、ミシャグチの兵や人狼はどれだけ傷を負っても首が繋がっているうちは死なないと言われてます」と竜之介。  「ということは傷の再生は脳からの分泌物のせいかなあ、切断でそれが絶たれると」とつぶやいたあと、「獣化は一種の免疫反応かもしれない」と言った。  「免疫反応?」と問い返す竜之介に、「一種のアレルギー反応ですよ」と言った。そして、ヴァンパイア化そのものも、またアレルギーの一形態かもしれないと思った。  「免疫というと、病気と闘う人体の防衛機能ではありませんか」と竜之介は聞いた。そして、「これが風土病の一種であろうとは私も思うのですが、むしろ免疫力を強くしてこの症状を制御できるのではないでしょうか」と続けた。  「それは従来の考え方ですよ」と如月は答えた。助手の両角に、銃創の一部を指さして、「ここ標本ね」、と指示しながら、「現在では、免疫とは病気との闘いではなく、自己と非自己を厳密に区別する機能だと考えられています」と答えた。  「自己と非自己?」  「火傷の治療で自分の皮膚を移植するじゃないですか。なぜ自分の皮膚なんでしょうか」  「拒絶反応ですか」  「そうです。臓器の移植が未だに一般化しないのもそのせいですが、この拒絶反応も免疫反応なんですよ。人間の体は、病原体どころか同じ人間の組織であっても自分以外の人間、つまり非自己の組織は許さないんです」  如月は胴体の検分を終え、両角に指示をして、トレイに載った首を持ってこさせた。  近藤の首は血が抜けて皮膚の白さが際だっていた。鼻から下の顎が骨から変形を始めていた。犬歯が延び容貌が犬のようになりかけている。  「こんな変形が起きるなんて」と如月はつぶやいた。  「希ではありますが、太古からこのようなことはあったのだと思います」と竜之介。  「記録とか伝聞があるのですか」  「昔から西日本には犬神憑きという言い伝えがありましてね。憑き物として畏れられたり神として信仰されたりしています」 (第二章 常闇の系譜 より)  昭和十八年八月、理化学研究所の若き病理学者・如月一心は長野県上諏訪町の陸軍第九技術研究所分室の「ミ号計画」に招聘された。  「ミ」とは、諏訪地方に縄文時代から残るミシャグチ信仰に由来する。ミシャグチ神の血を受けた者は不老不死のヴァンパイアとなる。日本では古来より国難の際の「特別な兵」としてヴァンパイアの特殊能力を密かに継承してきた。  「ミ号計画」とは、このヴァンパイアを使った「超人兵部隊」の研究だった。  如月が分室で出会った守矢竜之介中尉と守矢公彦少尉、そして職員の守矢みどりの兄弟は、代々、神長官としてミシャグチの血の系譜を守り続けてきた守矢一族の末裔だった。ヴァンパイアは昼間は活動できないため守護者が必要なのだ。  如月は、ミシャグチの血を継承する姫巫女・美沙(四百歳)と謁見する。彼女を診察しながら、不老不死や超人的筋力などの能力も、光過敏や食性変化(人血嗜好)と同じ風土病の「症状の一つ」であると感じる。  一方、竜之介は全国から四人の実験兵を選抜した。中野学校二俣分校の西城真一。関東軍対ソ特殊部隊の南部陽兵。挺進大隊(落下傘部隊)の東郷隆。そして玉砕した部隊の唯一の生存者・北島晃。彼らは、姫巫女・美沙との契りを経てヴァンパイアとなる。  昭和十九年七月、沖縄に試験配備された実験部隊の運命は?   そして終戦、姫巫女・美沙と守矢一族はミシャグチの血の秘密を守れるのか?  守矢竜之介の実験部隊と日米陸軍との三つ巴の戦いの決着は?  昭和から平成を生きた「不死なる者」たちの運命を描く、一大叙事詩が今スタートした。 小説 Sun, 13 Aug 2017 19:32:38 +0900 小説書き方講座::小説指南 栗林 元 夏がくれば、思い出します。 http://cyta.jp/novel/b/74580 <br>こんにちは。 台風が日本列島を脅かしていますが、 皆さん、いかがお過ごしでしょうか。 台風の影響か、今日はいつもより涼しく感じます。 天気は晴れで、このくらいの気温が続けば、夏も楽しくすごせるのですが。 夏といえば、読書の季節です。 ほら、昔から夏になると書店で古い文芸作品をはじめに、 読書をあおるフェアが始まるじゃないですか。 そのせいではありませんが、 私もこの季節になると、昭和の文芸作品が読みたくなります。 私が高校何年生の時だったか忘れてしまいましたが、 夏の深夜に、『文學ト云フ事』という、 小説の予告編番組があったのです。 主に、昭和の文芸作品を一部ドラマ化したもので、 洒落た音楽と薄暗い大人の世界に、高校生の私は うっとりしたものでした。 谷崎潤一郎『蓼喰う虫』 https://youtu.be/CqEj5OZS1AU 当時、夏目漱石や川端康成の青春ものは、この番組の予告編を見て、 すぐ手に取って読むこともあったのですが、 谷崎潤一郎や三島由紀夫の作品は、もう少し大人になってから読もうと、後回しにしていました。 今年の夏、谷崎潤一郎の『猫と庄三と二人のおんな』を手に取りました(蓼喰う虫は既読)。 猫好きの庄三の妻・福子のもとに、先妻・品子から、猫を譲るようにと手紙が送られるところから始まります。 期待を裏切らない大人の世界です(笑)。 何か古い本を読みたいと思われている方は、 『文學ト云フ事』を参考になさってはいかがでしょうか。 さて、9月のレッスンですが、 15時30分~16時30分 が空いています。 現在、時間の調整を検討しております。 今のところ、空いているとお伝えできるのが この時間です。 また、予約空き状況についてお知らせします。 小説 Mon, 07 Aug 2017 13:04:56 +0900 小説書き方講座::誰でも小説家講座 小神子 みこ 少し早いですが、9月レッスンのお知らせ。 http://cyta.jp/novel/b/74481 <br>おはようございます。 毎日、暑くてやってられませんね。 前回のブログでもお知らせしたのですが、 9月からレッスン日時が少し変わります。 奇数月は第三金曜日の13時から18時まで、 偶数月は第三日曜日の10時から18時まで 三宮、元町でレッスンを行います。 次回のレッスンは、9月15日金曜日になります。 詳しくは、レッスン日時とその追記をご覧ください。 加古川でのレッスンは、前と変わりません。 『日曜日は都合がつかなくて』 など、お時間があわずにレッスンをうけることを諦められていた方、 ぜひ、この機会を活用していただきたいと思います。 次回のレッスンまで時間がありますが、お早目のご予約をお勧めいたします。 レッスン予約状況については、次回のブログでお知らせいたします。 それではみなさん、できるだけ日陰に逃れて夏を過ごしましょう。 小説 Wed, 02 Aug 2017 09:39:52 +0900 小説書き方講座::誰でも小説家講座 小神子 みこ 8月はお休みします。9月から少し変わります。 http://cyta.jp/novel/b/74133 <br>こんにちは。 近畿の梅雨明けってまだですか? 小神子みこです。 世の中、バーゲンシーズンですね。 今日のレッスン終了後、デパートに寄りましたが、 気後れしてしまってパンだけ買って帰りました。 さて、みなさまにお知らせです。 8月のレッスンはお休みいたします。 9月からの三宮・元町のレッスンに変更がございます。 奇数月は第三金曜日、偶数月は変わらず第三日曜日に行います。 詳しくは、次回のブログでお知らせします。 それではみなさん暑いですが、できるだけ楽しく夏を過ごしましょう!! 小説 Sun, 16 Jul 2017 18:13:18 +0900 小説書き方講座::誰でも小説家講座 小神子 みこ 7月のレッスン予約空き状況 ~三宮・元町編~ http://cyta.jp/novel/b/74013 <br>こんにちは。 湿気の多い日々ですが、いかがお過ごしでしょうか。 最近の私は、貯まったデパートのポイントを使って、 漫画『ポーの一族』全巻を買い、貪り読んでいます。 永遠の若さと命を持って、様々な時代を生きる少年エドガーの繊細さと残酷に、どっぷり浸りきっております。 漫画というより、文学。 読むスピードが小説と同じくらい。 それも心地よいです。 さて、7月のレッスン予約空き状況 ~三宮・元町編~をお知らせします。 7月16日(日曜日) 午後13時00分~14時00分(元町) 午後14時30分~15時30分(元町) ご連絡お待ちしております。 ところで、持ち歩き用のパソコンを買いました。 さらに快適な指導を目指し、精進して参ります。 小説 Sun, 09 Jul 2017 17:38:31 +0900 小説書き方講座::誰でも小説家講座 小神子 みこ 7月のレッスン予約空き状況 ~加古川編~ http://cyta.jp/novel/b/73637 <br>こんにちは! 暑い! 汗かきの冷え性! 小神子みこです。 風通し良く生きていきたいので、夏は主にリネンの服を着ております。 ショール、シャツ、スカート、パンツ、ワンピース。 焼きたくないし、冷やしたくないから、すべて長め。 これからの季節は、涼しいところで読書や創作に勤しみたいところですね。 元オリーブ少女、現オリーブおばさんの希望です。 まあ、そうもいかないのが大人の生活ですが。 そんな大人の生活と心に風穴をあけるためにも、体験レッスンで創作にチャレンジしてみませんか? 今回は、7月のレッスン予約空き状況 ~加古川編~ をお知らせします。 7月1日土曜日 15時~16時        16時30分~17時30分 が空いております。 初心者、経験者、どちらも歓迎です。 小説のみならず、エッセイやWebライティングに興味のある方でもOKです。 ちなみに、加古川でのレッスンは三宮・元町のレッスンのように月1回ではなく、 受講生さまの希望される日時が、講師の都合と合致する時に行っており、1ヶ月における回数は決まっておりません。 加古川でのレッスンをほかの日時で受けたいとご希望される方は、ご相談ください。 それでは、ご連絡お待ちしておりまーす。  小説 Sat, 24 Jun 2017 11:55:11 +0900 小説書き方講座::誰でも小説家講座 小神子 みこ 小説家ならではの視点が面白い http://cyta.jp/novel/b/73431 <br>拙BLOG「読書記録゛(どくしょきろぐ)」から転載。 参考図書の紹介である。 荒山徹「秘伝・日本史解読術」 これは、誰もが学校で習う日本史を、誰もが知らない方法で見直すだけで、こんなに発見があるのかということを教えてくれる本である。 荒山氏は伝奇的な作風の歴史小説の名手で、留学までして韓国・中国の歴史を学んだ30年来の韓国通でもある。韓国民の国民感情も熟知している。 この本では古代から近代までの日本の歴史を世界史の中でも位置づけて俯瞰して語っている。 印象的なのは「歴史は繰り返す」と、相似形のケースを折に触れ提示していること。 例えば、1875年の讒謗律(政府擁護のため文書や著作で官僚などの批判を禁止した)と2016年の「ヘイトスピーチ禁止法」が全く同様のものであると喝破する。デモ(どのような内容であれ)が2件禁止されたことを祝福するマスコミの論調に違和感を感じていた私はこの部分で、荒山氏は歴史の本質に気づいているのだと感じた。 氏は「歴史は取り扱い注意だ」と警鐘を鳴らす。明確な史料の隙間や空白に、人は「こうあってほしい」という願望や、「こうだと面白い」という作為を込めてしまう。フィクションならそれでよいが学問がそれでは困る。 現在の大韓民国の歴史では民族主義が跋扈していて、「優れた文化はすべて朝鮮から日本にもたらされた」「古代には朝鮮半島に大帝国があった」といった夢想的な、しかし韓国民には「気持ちいい」説がまことしやかに語られている。しかし、これは開国以降の大日本帝国が西洋列強と対峙するために万世一系の皇国史観を教育していくことと実に相似形だと感じる。 また私には、日清・日露と負け知らずだったにもかかわらず大敗した太平洋戦争後の、打ちひしがれて自虐的になった日本の世相や文化人の転向と、ベトナム戦争でシンプルな「世界の中の正義の味方」というセルフイメージを喪失したアメリカの世相やアメリカ人の脱力感が実に相似形に思える。 荒山氏は昭和36年生まれ。私は昭和33年生まれである。私はこの本で図らずも同じ世代の特徴を知った。 私たちの直前の世代は、本来なら教育や躾などで押さえつけてくる親世代が、敗戦による価値基準の崩壊で言葉を失っていることをいいことに、かなり野放図に育っている「戦争を知らない子どもたち」世代だ。「平和・人権・平等」原理主義的で、それに反する者にはヒステリックである。 彼らから遅れて生まれた私たちは、連合赤軍事件などで「権力と戦う正義の味方」が、結局は同調圧力で仲間を縛り旧軍の内務班さながらのリンチが横行する集団であることを知ってしまった。作品の中で戦中の思想犯やテロリストを英雄的に描く小説家が、開戦に際して万歳を叫んでいた自己嫌悪や戦争に反対できなかった贖罪や免罪符のような意識を抱いていることも知っている。 私たちの世代は、ようやくそのようなしがらみを持たずに戦争を直視できる世代なのだ。 昨年話題だった映画「この世界の片隅で」が、昭和の頃のような声高でヒステリックな「反戦映画」ではなく、戦時の日常を淡々と提示して観客に気づかせる作品になったのは、原作者と監督の世代がやはり私と同じ世代だからだと思う。 例えば私たちは、ゼロ戦の映画を作るために言い訳のように堀辰夫を持ってくるようなことは考えもしないのである。 この本は、歴史に材をとって小説作品を書く、そんな作家だからこその「気づき」に溢れている。そして同時に、時代小説と歴史小説のすぐれたガイドブックにもなっている。 面白かった。 小説 Fri, 16 Jun 2017 08:50:30 +0900 小説書き方講座::小説指南 栗林 元 6月のレッスン予約状況 http://cyta.jp/novel/b/73251 <img src="http://cyta.jp/p/image/card/2017/6/8/39078/120.jpg" alt="" /><br>こんにちは! 梅雨入りしましたね! 湿気を感じると汗をかくタチなので、不快極まりないです(笑)。 さて、本日、宝塚歌劇団宙組トップスター朝夏まなとさんのコンサートに行って参りました。 かなりのチケット難のなか、3階席をどうにか取ることができた私は、この日を首を長くして待っていました。 宝塚の歌はもちろん、小沢健二さんのラブリー、僕らが旅に出る理由など、元オリーブ少女の私にとって、大興奮のメドレーでございました。 金爆のローラの傷だらけも楽しかったなあ。 エネルギーをいただいたので、さらに頑張っていきたいと思います! さて、6月のレッスン空き状況をお知らせ致します。 6月18日日曜日 午前11時~12時(三宮) 午後13時~14時(元町) に、空きがございます。 小説じゃなく、エッセイなど、何か文章を書いてみたいという方も気軽にご相談ください。 それでは、ご連絡お待ちしておりま~す! ☆画像は、生まれてはじめて買ったペンライト♪ 小説 Thu, 08 Jun 2017 19:29:30 +0900 小説書き方講座::誰でも小説家講座 小神子 みこ 続・5月のレッスン状況 http://cyta.jp/novel/b/72861 <br>こんにちは! 日射しが強くなってきましたね~。 日焼け止めと日傘が手離せない毎日です。 なんと、来月の6月には、1年の半分が終わってしまいます。 6月と言えば、文学賞の締切が多い月です。 今頃、創作や見直しに時間を費やしている方も多いのではないでしょうか。 自分でしっかりチェックをしていても、ミスを見逃しがちなのが、人間というもの。 体験レッスンに参加して、一緒に最終チェックをしてみませんか? 情熱をもって書いていても、読み手に伝わらなければ意味がありません。 そのお手伝いができればと考えております。 現在、 5月21日(日曜日) 午後13時~14時に空きがございます。 5月20日(土曜日)の午前まで受付可能です。 ご参加お待ちしております。 小説 Thu, 18 May 2017 10:58:11 +0900 小説書き方講座::誰でも小説家講座 小神子 みこ 5月のレッスン状況 http://cyta.jp/novel/b/72661 <br>こんにちは! ゴールデンウイーク終わっちゃいましたね~。 どこかお出かけになられたでしょうか。 私は、宝塚観劇と実家のある徳島に帰省しておりました。 とにかく予定を詰めまくって行動しているので、 果たして休めたのかどうかよくわかりませんが(笑)、 気晴らしになったことは確かです! さて、毎月第3日曜日に開催している三宮・元町でのレッスンですが、 今月はお休みをされる方が数名おられるので、 時間に余裕がございます。 体験レッスンを受けるかどうか迷われている方、 これを機に一度試してみませんか? 5月21日(日曜日) 11:30~12:30 13:00~14:00 に空きがございます。 今回の体験レッスンを受けて継続を希望される方が多くなった場合は、 三宮・元町での受講日を増やそうかと考えています。 加古川でのレッスンをご希望される方も引き続きお待ちしております。 新しい環境に慣れてきたころだと思われますが、 一度ここで自分の状況を振り返るためにも、 エッセイや小説を書いてみませんか。 自分の想いを文章にして心を整えておくと、 仕事や家庭などでの優先順位がついて過ごしやすくなりますよ♪ それでは、お申し込みお待ちしておりまーす! 小説 Tue, 09 May 2017 12:30:54 +0900 小説書き方講座::誰でも小説家講座 小神子 みこ 違和感は上達の証 http://cyta.jp/novel/b/71968 <br> 小説を書き始めてしばらく立つと、自分の書いた文章を読み返して違和感を感じて筆が止まったり、首を傾げて考え込んだりすることが起きる。  そんな違和感の一例を生徒さんの文章から見てみよう。 (例文)  今の僕は、何も言えずに口を少し開けながら、ただただ何かを訴えるような目や表情で奥村を見つめていた。  この文章から感じる違和感の原因は、語り手の「僕」が自分の様子をよく観察したように描いていること。つまり、「僕」という一人称で、三人称の描写をしていることが原因である。  これが「僕」ではなく「伊藤」であれば違和感は皆無になる。  どうしてもこのように描写がしたければ、壁に掛かった鏡に映った自分の様子をみて「僕」が「僕」を観る形にするしかない。  何とか無理矢理リライトするとこうなる。  今の僕は、何も言えずに奥村を見つめることしかできなかった。口を少し開けながら、ただただ何かを訴えるような目や表情で見つめられて奥村はどう思ったであろうか。  自分を観たかのように想像して思ったことを書いたわけである。  自分の書いた文章に違和感を感じたときは、レベルのステージを一つあがったと思ってよい。  何かをつかんだことを「意識化」するチャンスなので、じっくり考えてほしい。 小説 Sat, 08 Apr 2017 15:52:25 +0900 小説書き方講座::小説指南 栗林 元 体験レッスンの内容をご紹介します(^^♪ http://cyta.jp/novel/b/71764 <br>寒い日とあたたかい日が交互に訪れて、季節の変わり目を感じる日々ですが、 皆さん、体調はいかがでしょうか。 気温の変動が激しくて、毎日、何を着ていいのかわからなくなりますよね(笑)。 今回は、実際の体験レッスンでどんなことをしているのか、少しご紹介していこうと思います。 二月に開講したこの『誰でも小説家講座』ですが、 体験レッスンにお申し込みいただいた方数名様、そしてそのまま継続を決められた受講生数名様との 出会いに恵まれました。 とってもありがたく思っています。 まず、体験レッスンに申し込まれた方には、800字程度のエッセイを書いて お持ちいただくようにお願いしています。 それは、その方の考え、目的、興味などを知り、どのような分野に向いているかを 探っていくためです。 その作業を経たうえで、受講内容を提案していきます。 いきなり、800字なんて無理!という方は、ほんの数行でも構わないので 書いてお持ちいただけたらと思います。 それでも、その数行が書けない!という方、当日、私が指導いたしますので、 ご安心ください。 筆記用具とご自身のカフェ料金をお持ちになって、レッスンにお越しくださいませ。 一緒に少しずつ作っていきましょう♪。 また、エッセイじゃなくて、ずっと書き溜めてきた小説をお持ちいただいても もちろん、OKです。 その可能性を伸ばすお手伝いをさせていただきます。 書く事は、セラピー効果があると言われています。 エッセイや小説を書く事で、仕事や人間関係、人生の目的を振り返ったり、 客観的に見たりすることができます。 実際、大手企業の社長さんなどで、取り入れている方もいらっしゃいます。 やってみる価値のある作業だと思われます。 季節は春。 新しいことを始めるのにちょうどいい時期ですよね。 どうぞ軽い気持ちで(笑)、体験レッスンにお申し込みくださいね! お待ちしておりまーす♪ 小説 Thu, 30 Mar 2017 13:59:42 +0900 小説書き方講座::誰でも小説家講座 小神子 みこ 書き方の正解と読み方の正解 http://cyta.jp/novel/b/71411 <br>小説の書き方に正解はない。模範解答のような小説なんて、面白くもなんともないだろう。 でも読み方には正解がある。自分なりの正解を持っていないと分析することができない。その正解はつねに更新されていく。読み方の正解を模索しつつ、書くときにはそれを破壊する努力が必要だ。 小説 Fri, 17 Mar 2017 22:26:02 +0900 小説書き方講座::小説書き方教室 仙田 学